好きを仕事に、という最近よく聞くフレーズ。
好きを仕事にできる人などごくわずかである。
そもそも好きなことって何?
私は学生時代はバンド活動に熱心に取り組んでいた。
有名になってやる!という淡い夢を抱き、ライブハウスで演奏したり、CDを作ってみたり、オーディションにも出た。youtubeが出てくる前だったので、今ほど自己発信は容易ではなかったが、きっと今の時代であればyoutubeに自分たちの音源やライブ映像を挙げているのだろうと思う。
大学時代ももちろん音楽活動はしていたし、同じように熱量をもって取り組んでいた。
しかし、社会人になり、いつの間にかその熱は冷めていた。
仕事に忙殺されてしまったのか、理由はわからない。
私の音楽にかける情熱というのはこの程度のものだったのだろうか。高々十数年で薄れゆくものだったのだろうか。
医師になると志さなければどうなっていたか。
もしかしたら音楽学校に入っていたかもしれない。売れないバンドマンとしてバイトを掛け持ちしながらライブハウスで活動していたかもしれないし、スタジオミュージシャンとして他のミュージシャンをサポートしていたかもしれない、講師として教えていたかもしれない。はたまたランキングを席巻する有名アーティストになっていたかもしれない。
「今の仕事を天職と感じている人は勤続年数が長い人に多かった」みたいな内容だったかな。今いる場所で突き抜けろ!(カル・ニューポート著)を読んだときになるほどな、と思った箇所。
何を仕事として選んだ場合も同様だと思う。
おそらく情熱を燃やし続けることができるというよりは、働き続けることでわからないことがわかるようになり、できなかったことができるようになる。裁量権が増え、後輩に教えることもできるようになる。
つまり「やりがい」を感じることができるようになる。勘違いかもしれないが、この自己満足感が重要なのだろう。自己満足を十二分に感じることができれば、それを天職というのだろう。
相変わらずとりとめのない内容。
結局何が言いたいかはわかりません。
片田舎の当直室より。