別に僕は何でもな医師。

中堅内科医の独り言

医師の過労死問題

 

 

私の世代より少し下の子たちから研修医の労働時間がかなり厳しく制限されるようになったと思う。

 

研修医は深夜帯の勤務が免除される病院もある。

 

私はちょうど過渡期であったように思う。当時は手書きの出勤記録を提出する必要があったのだが、素直に労働時間を記載していたところ、わざわざ呼び出されて働き過ぎだと言われたこともあった。

 

研修医が上級医を評価するシステムも同時期に始まったのだろうか

とんでもないハラスメント麻酔科医がいたので低評価をつけてコメントでもあるがままを書いたが今でも恐らく同じ病院で勤めている

 

今の職場でも勤怠記録はデジタルでつけているが厳密なものではない。

ストレスチェックのためアンケートを受けるが、アンケートが未提出です、とたびたび催促されてむしろそれがストレスになる。

 

幸い私の診療科は人数にもゆとりがあり、休日なしで働き詰めなんてことはない。

しかし外科系の多忙な診療科によっては、勤怠記録を見て働き過ぎだと言われても、働かざるを得ない、というのが現状である。

 

先に書いた通り、私の今勤めている病院も研修医は深夜帯の当直業務は免除されている。

とは言っても、上級医に申し送るためにも中途半端にすることはできまいと、結局遅くまで残って働いている者もよく目にする。

 

自己研鑽といえば聞こえはいいが、「働かされている」と感じる者もいるだろう。

 

また、悩ましいのが病棟や外来などの診療業務以外に、学会、論文、研究などそれ以外のタスクも存在するところだろう。

 

私の一つ上の先輩は、大学院に入ったが、院生としての研究業務をしつつ、外来や一部病棟業務も負担していた。

しかも院生となると給与は減るどころかむしろ授業料が生じるのだからたまったもんじゃない。

 

ストレスに耐えすぎて自分ではコントロールがつかなくなってしまい、自ら命を絶つという選択をせざるをえない医師がいるのは非常に残念である。

 

こういった医師がいる一方で、研修医あがり間も無く美容系に進む者もいれば、訪問診療やオンライン診療クリニックの開業をする者もいる。

 

ストレス耐性があると思っている人でも休息は必須である。

自分の代わりなんていくらでもいる、それぐらい楽観的に考えてもよいだろう。

聞こえは悪いが、同僚も後輩も上司も患者も所詮他人、だ。

いつドロップアウトしてもいい、医者であれば楽な職場はいくらでもある。

月に数回のバイトでもよいだろうし、いわゆるハイポ

 

最近起きられない・眠れない、食欲もわかない、好きなことができなくなった、何か些細なことでも自分で気づく必要がある。