糖尿病の初期症状
糖尿病の症状として有名なものは、口渇、多飲、多尿、体重減少がある。
喉が渇く、トイレが近い、食べているのに体重が減っていく。これらの症状が出てきたら早めの受診をお勧めする。
さらに気をつけるべきは、症状が出始めた=発症初期、とは限らないことだ。
症状が出始めてから病院を受診した場合、発症から数週~数か月経過してしまっていることもある。
たまに患者さんでも上記の症状が出始めたからもしばらく放置していまう人もいるし、人によっては症状が前面に出ない方もいる。
症状が出現前の段階で早期発見・早期治療介入のためには定期健診などで拾い上げる他ない。
空腹時血糖やHbA1cが高めになってきたという場合には要注意。
糖尿病って治りますか?
糖尿病は治るものではない。
食事運動療法の介入により、治療薬が不要となることはあるが糖尿病であることは変わりない。
薬はやめられた=糖尿病が治った!と勘違いせずに定期的な通院 or 健診での経過観察は必須である。
稀に「数年前健診で糖尿病と言われ薬を飲んでいましたが、その後数値が良くなったので薬もやめられて通院もやめました」という患者さんがいる。
その後になって症状が出始めて再度受診した際にはHbA1c 10%超え、網膜症や腎症などの合併症も出現しているというパターンもある。
糖尿病で足が腐る?
糖尿病足壊疽というと足を切断しなければならない恐ろしい疾患というイメージが先行している。実際に恐ろしい疾患であることに間違いではないが、基本的には慢性経過で徐々に進行するものである。
医療機関受診歴が乏しい人や糖尿病のコントロールが不良のまま何年も放置している方が多い。
何事も定期健診にて早期発見、早期治療が重要。そして、その後良好なコントロールを続けることが何より大切だ。
糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病に関しては、治療といっても、よほど重度でない限りは食事運動療法からまずは介入することが多い。
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